SELMER U.S.
Padless

Production Period / 1938-1942(SN:27,000-30,000)

Introduction

History

 

SELMER U.S. Padlessは、1938年から1942年まで製造されていた、非常にユニークなモデルです。

 

通常のサックスとは異なり、音孔を覆うパッドがキーの上部ではなく側面に配置されています。この設計により、上部が平らになり側面のパッドで音孔を密閉する仕組みとなっています。

 

しかし特殊な構造ゆえに部品が見つからず、修理が非常に困難で現在では音を出すことができないためインテリアのような存在になっています。

 

サウンドは、わずかに音を出したところでは非常に強い音圧が感じられ、「音量が2倍になる」という宣伝文句はあながち誇張ではないと考えられます。もしこの楽器の音を出すことができていたなら、現代のサックスとは異なる新しいサウンドが楽しめたかもしれません。

 

現行と比べると、SELMER U.S. Padlessは操作性の面で独特の軽いタッチを持っていますが、押した際の感触は金属的で通常のパッド付きサックスとは異なります。

 

基本的な設計は現代のサックスと大きく変わりませんが、演奏性の面では実用的とは言えず操作には慣れが必要です。

 

また、このモデルは第二次世界大戦の影響で製造が中断され、戦後も再生産されることはありませんでした。

この革新的な試みは、開発者ユージン・サンダーがSELMER USAで進めたプロジェクトでした。「音量が2倍になり、120%の気密性が保たれる」というキャッチフレーズで普及が期待されましたが、戦争による製造制限もあり幻の存在となりました。

 

今ではサックスの進化と可能性を感じさせる貴重なモデルとして、その歴史的価値を伝えています。

Real Sound

修理不可のためございません・・・



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