Production Period / 1922-1926(SN:1,130-4,500)
SELMER Model 22は1922年から1926年に製造されたモデルでSELMERの歴史の出発点を象徴する楽器であり、ヴィンテージサックスの中でも特に価値のある一台です。
その名前が示す通り、1922年に発売されたこのサックスは、SELMERがサックス製造に本格的に乗り出した最初のモデルとして記録されています。
サウンドは、渋みと深みが特徴的で高音域には少し鋭さがあるものの、全体的にはヴィンテージ特有の落ち着いた音色を持っています。
このモデルならではの温かみと深い響きが、クラシックなサウンドを求める奏者に特に支持されています。
現行と比べると、Model 22は100年前の設計であるため持ち心地や操作性に大きな違いがあります。
サイドレバーの位置が遠く、特に手が小さい奏者にはやや扱いにくいと感じる部分があるかもしれません。
また、演奏時には脇を締めるようなポジションが必要で、現行モデルのような自然なフィット感は期待できません。
しかし、そのクラシカルな構造が持つ魅力は現行モデルにはない特別な感触を与えてくれます。
彫刻デザインも現行モデルとは異なり、当時の時代背景を反映したクラシックな美しさが特徴です。オクターブキーやキー配置の細部には現在では見られない独特の工夫が施されており、ヴィンテージの価値を実感させてくれます。
SELMER Model 22は、音色・デザイン・そしてSELMERの歴史的背景のすべてを感じることができる特別なモデルです。
この楽器が持つ渋みと深み、そして100年を超える歴史の重みはヴィンテージサックスならではの魅力と言えるでしょう。