Production Period / 1935-1946(SN:20,630-33,250)
H. SELMER Balanced Action Silver Plateは、1935年から1946年まで製造されていたモデルです。
SELMERのBalanced Actionシリーズの一つで、クラシックなフラセルとアメリカ市場向けに特化したアメセルとの違いを楽しめる楽器です。
フランスでヘンリー・セルマーが設立したフラセルは、1922年に「model 22」の製造を開始しSELMERブランドの礎を築きました。
一方、アレクサンダー・セルマーが手掛けたアメセルはフランスから輸入した部品をアメリカで組み立て、ジャズ向けに特化した製造方法を採用しています。
サウンドは、温かく丸みのある響きが特徴です。アメセルと比べると柔らかく豊かに広がる音色を持ち、特にフラセルらしい優雅でクラシックな音質が際立ちます。
この豊かなサウンドは、クラシックや柔らかな表現を求める演奏に適しています。
現行と比べると、このモデルのサイドキーは低めに設計されており演奏者によっては若干の使いづらさを感じることもあります。ただし、全体の形状としては完成度が高く現行モデルとの違いは大きくありません。
若干の持ちやすさの違いはあるものの、フィット感や操作性はほぼ同等です。
H. SELMER Balanced Action Silver Plateの彫刻は、フラセル特有のくっきりとした仕上がりが特徴でアメセルの花のような繊細な装飾とは異なる魅力があります。
こうした外観や設計の違いがありながらも、演奏への影響は少なくそれぞれの特徴を楽しむことができます。Balanced Actionは今も多くの奏者に愛される名器で、そのクラシックな魅力と高い演奏性が評価されています。
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