Production Period / 1931-1934(SN:13,950-18,890)
SELMER Cigar Cutterは、1931年から1934年のたった3年だけ製造されていたモデルでSELMERサックスの歴史の中でも非常に重要な転換期を象徴する楽器です。
このモデルは、名前の由来にもなっている葉巻カッターのような形状のオクターブレバーを持つことから「Cigar Cutter」と呼ばれています。
また「パンツガード」と呼ばれる取り外し可能なキーガードや、「SELMER Super Sax」を意味するトリプルSマークなども本モデルからでおります。
サウンドは、鋭さとダークさが絶妙に融合した独特の音色が特徴です。
芯のある音質でジャズやクラシックのどちらにも対応できる表現力を備えています。
現行と比べると、Cigar Cutterはやや小ぶりな設計で演奏者が体を楽器に合わせるような構えが必要です。
操作性の面ではキーワークがまだ未完成な部分もあり、現行モデルと比べると改善の余地がありますがヴィンテージ特有の魅力的な設計が感じられます。
また、彫刻は現行モデルよりも細かく美しい装飾が施されています。
以上の要素が、Cigar Cutterをヴィンテージサックスの中でも特別な存在にしています。
ヴィンテージ愛好家にとって、このモデルは音質やデザインの両面で高く評価されています。