Production Period / 1929-1931(SN:92,536-101,621)
MARTIN Handcraft Typewriterは1929-1931年に製造されていた、その名の通りタイプライターのキーを思わせる独特のデザインが特徴のモデルです。
MARTINが製造した数あるモデルの中でも特にユニークな仕様を持ち、販売期間がわずか2年ほどという希少な限定モデルとして知られています。
全てのサイドキーやテーブルキーに「指貝」が付いている構造が、タイプライターのキーに似ていることからモデル名が付けられました。
キー配置以外はHandcraftとほぼ同じ設計ですが、キーの形状や配置の独自性により、デザイン面で際立った存在となっています。
サウンドは音が太く、カチッとしておりハッキリとした印象の音色です。
現行モデルと比較すると全てのキーが同じような形状のため、指をどの位置に置いているか混乱することがあり慣れが必要です。
またピッチの安定性も現行モデルと比較すると劣るため、演奏には技術が求められます。
MARTIN Handcraft Typewriterはデザイン性を重視したヴィンテージサックスの中でも特別な存在です。演奏面での難しさはあるものの、その個性は音楽ファンや楽器愛好家にとって一見の価値があるものと言えるでしょう。