Production Period / 1966-1978(SN:unknown)
YAMAHA YAS-61は1966年から1978年まで製造されていた、ヤマハのプロフェッショナルラインの礎を築いたモデルです。
クラシック奏者で作曲家のミッシェル・ヌオーは、SELMERでもアドバイザーを務めたことがあり、彼よりアドバイスを受けて開発されたモデルです。
特徴としてJガードがYAS-62よりさらに大きく、シンボルのような存在感があります。ネック部分にはヤマハロゴがない点もポイントです。
またYAS-62ではベルのロゴがプリントでしたがYAS-61ではヤマハのロゴが刻印され、かつ昔のヤマハのスタイルを感じるデザインとなっています。
この頃のサックスに専用ケースはなく「アルトサキソホン」と記載された段ボール箱に直接収納されており、「NIPPON GAKKI」の表記が見られるなど当時ならではの個性を感じます。
サウンドはYAS-62と同様にパワフルで力強く、柔らかさよりもはっきりとした音が特徴的です。
吹奏感としてはYAS-62の方が息の通りがスムーズで、YAS-61はやや詰まるような感覚があります。
現行モデルとの違いとしてサイドキーの位置が遠く、操作性は現代のサックスに比べて劣ります。また指貝は現行のフィット感のある形状とは異なり、分厚いデザインが採用されています。
これらの点から現代のサックスは手に馴染むよう進化していますが、当時の楽器はまだ手にフィットしにくく試行錯誤しながら作られていたことがわかります。
YAS-61はヤマハがプロフェッショナルサックスを開発する過程で生まれた重要なモデルであり、初期ならではの設計とサウンドを体感できるヴィンテージサックスです。