GraftonThe Grafton Acrylic

Production Period / 1950-1968(SN:10,000-14,000)

Introduction

歴史

The Grafton Acrylic は1950年から1968年にイギリスの Grafton社によって製造された、ヴィンテージ初のプラスチック製サックスです。

 

通常のサックスは真鍮で作られていますが、本モデルはほとんどの部分がプラスチックで作られていることが最大の特徴です。

ネックやネジなどのパーツは金属製ですが、キーガードや管体がプラスチック製となっています。

 

しかしプラスチック製であるが故に割れやすくネジを外すだけでも破損のリスクがあるため、現在では音が鳴らないものも多く修理や調整が難しいモデルとされています。

 

このサックスはロンドン在住のイタリア人「 エットーレ・ソマルーガ」が作ったとされており、彼の住んでいた「Grafton Way」という地名にちなんで名付けられたとされています。

 

本モデルは有名なサックスプレーヤーも使用していたと言われており、チャーリー・パーカーは当時ドラッグ漬けの生活の中でサックスを質屋に入れることがあり代替器としてこのモデルを使用したという説があります。

またオーネット・コールマンも若い頃にサックスが壊れた際に代替器として使っていたと言われています。

 

販売当時は真鍮製のサックスの半額で提供されており、価格の面で音楽を始めたい人にとって手に取りやすい選択肢となっていました。

このように手に入りやすい価格であったことが、多くのプレイヤーにとって重要な要素となっていたと言えるでしょう。

 

現行のサックスと比較すると持った感じは非常に軽く首への負担が少ないです。また全体的に丸みがありサイズが大きく感じられます。

人によっては親指のかけづらさを感じることがあるかもしれませんが、キーワーク自体はよく操作しやすい作りとなっています。

 

プラスチック製という独自の構造を持つ The Grafton Acrylic は、多くの演奏者にとって手に取りやすい楽器として注目されていた歴史があり、耐久性の課題がありながらも今なおユニークな存在として語り継がれています。

History



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