Production Period / 1931-1934(SN:244,700-259,999)
C.G. Conn Wonder Transitionalは1931年から1934年頃に製造されたモデルで、New WonderからMシリーズ(6M、26M)へと移行する過程で誕生した過渡期のサックスです。またTransitionalは、正式なモデル名ではなく過渡期のモデルであることから。ヴィンテージ界隈で呼ばれている名称です。
この時代はサックスの進化において重要な変革期であり、旧来の技術と新しい設計が入り混じることで、独自の魅力を持つモデルが生まれました。New Wonderの設計を色濃く残しながらもネックやキー配置にMシリーズの要素が取り入れられており、個体によって細かな違いが見られます。
サウンドは、張りがありパリッとした鋭い音色が特徴です。音が前に飛んでくるような力強さを持ちクリアな響きが際立ちます。
New Wonderの豊かな響きを継承しつつ、Mシリーズの進化した設計が加わることで独特なトーンを生み出しています。
現行と比べると、Wonder TransitionalはConn特有のやや小ぶりな設計で脇を締めて持つスタイルになります。
コンパクトな作りのため、現行モデルに比べて持ちやすさを感じる一方、操作性には若干の違いがあります。
また、このモデルは比較的軽量で長時間の演奏でも負担が少ない点が特徴です。
以上よりまさにConnが新時代の名機を生み出す直前の転換点となるモデルであり、歴史的にも非常に興味深い一台です。
楽器に関するお問い合わせも公式LINEから受け付けております。
スマートフォンで閲覧されている方は、上記のボタンをタップでLINEアプリから当社のアカウントが表示されます。「追加」からお友だちに追加していただき、トーク画面からお問い合わせください。追って担当者がご案内いたします。
パソコンでご覧の方は下記のQRコードをスマートフォンから読み込んで公式LINEをお友だちに追加してください。